洗濯機の水抜きとは、洗濯機の内部にたまっている水を抜く作業のことです。
引っ越しで洗濯機を運搬する際、内部に水が残っていると、水漏れが生じる可能性があります。運搬中に水が流れ出てしまったり、引っ越したばかりの新居をぬらしてしまったりする恐れに加え、ほかの家具や家電を汚すといったリスクもあるので、注意が必要です。
また、水抜きをせず内部に水が残ったままでは、洗濯機の重量が大きくなり、運搬が大変になるという面もあります。
引っ越し業者が代わりに水抜き作業をしてくれることもありますが、場合によってはオプション料金が加算される可能性があります。
無駄な出費を発生させず、少しでも引っ越し費用を節約したいという方は、ご自身で水抜きをしっかりと行っておくことをおすすめします。

洗濯機の水抜きの手順と注意点
洗濯機の水抜きは、給水ホースと排水ホースを取り外す作業に大きく分けられます。
メーカーや機種によっても細かな手順に違いがあるので、事前に取扱説明書で確認しておいてください。
ここでは、基本的な水抜きの方法をご紹介します。
給水ホースの取り外し
洗濯機の中に何も入ってないことを確認し、蛇口を閉めます。
フタを閉めて電源を入れ、スタートボタンを押し、給水ホース内の水を放出します。
10秒前後で洗濯機を止め、電源を切ってから給水ホースを外します。
排水ホースの取り外し
洗濯機の電源を入れ、今度は脱水モードで回し、洗濯機内部の水分を飛ばします。
脱水が終わったら、内部の水気をよく拭き取ります。
内部に水が残らないように、本体を傾けるなどをして水を抜いた後、排水ホースを取り外します。
水抜きを行うときの注意点
ホースを取り外すときには水があふれ出すことがあるので、あらかじめ洗面器や雑巾などを用意しておいてください。
水が漏れないように、運搬中は取り外したホースをビニール袋に入れておくとよいでしょう。
細かな部品をなくしてしまうと、新居で洗濯機の取り付けをすぐにできなくなってしまいます。部品を取り外した後は、袋などでひとつにまとめて、洗濯機に貼り付けておくと、紛失を防げます。
これら一連の作業にそれほど長い時間はかかりませんが、忘れず行うために、引っ越し計画の作業のひとつに組み込んでおくとよいでしょう。
水抜きは何日前までに行うべき?
あまりに早く給水ホース・排水ホースを取り外してしまうと洗濯ができなくなってしまうので、生活に不便が生じることも考えられます。
手順がわかっていれば、30分程度で終わるので、当日でも作業を行うことは可能です。
とはいえ、引っ越し業者が来る直前はせわしないので、前日までに水抜きを終わらせておくのがおすすめです。